パルブアルブミン陽性(PV)細胞は、認知機能に重要であるがその活動制御メカニズムは不明である。ニューロプシンは統合失調症脆弱因子Neuregulin-1 (NRG1) を切断し、PV 細胞上のErbB4 のリン酸化を誘導する。てんかん重積状態依存的にニューロプシンが活性化し、これと同期してNRG1-ErbB4 シグナル活性の上昇およびErbB4 陽性のPV 細胞の活動の上昇が認められた。ニューロプシン遺伝子欠損マウスでは、これらのシグナルが障害されており、PV 細胞の活動が減弱し興奮性細胞の過活動が観察された。またニューロプシン-NRG1 シグナルが、ガンマ波の制御に関わることがわかった。
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