小胞体タンパク質MG56はHHATL(Hedgehog acyltransferase-like)とも呼ばれ、発現は成獣マウスでは骨格筋、心筋に、発生学的には生後1週目から爆発的に上昇し維持される。MG56はヘッジホッグタンパク質パルミチン酸転移酵素と相同性が高いので脂肪酸転移酵素活性の有無を検討したが検出することはできなかった。 MG56ノックアウトマウスは正常に生まれ7日までは他の遺伝子型マウスと変わらず発育するが、その後は体重増加がなく2週以内に死亡する。死因としてミルク欠乏による飢餓が考えられ、骨格筋で重篤なERストレスの発症を見出し、MG56が筋成熟過程に必須であることを報告した。
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