アデノウイルス注入法により小脳プルキンエ細胞特異的にCa2+感受性蛍光タンパク質を発現させ、生きたマウスの小脳から二光子励起レーザー顕微鏡によってニューロン活動をリアルタイムで計測することで、特定の情報処理に関与するプルキンエ細胞群の網羅的同定というアプローチが可能となる。本研究では、小脳皮質上の機能単位の解明の為に、小脳皮質の唯一の出力細胞であるプルキンエ細胞に1波長励起2波長蛍光型Ca2+感受性蛍光タンパク質yellow cameleon2.60を発現させ、マウスの小脳から光学計測によりプルキンエ細胞の個々のスパイク発火を検出する実験手法およびデータ解析方法の確立を行った。
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