オポッサムの新生仔では生後2日目に真皮が一度薄くなったのち、徐々に皮膚の厚みが増した。皮膚水分量は生後2日以降安定して低い価を示した。レクチン染色により、生後0日までの体表は表皮細胞ではなくペリダーム様細胞によって覆われ、これが外れる1日目以降、表皮角化が急速に進行してバリアが完成することがわかった。創傷治癒様式が変化する生後8日から皮下脂肪組織が発達し始めた。各種皮膚細胞の培養および器官培養を試みたが、細胞の生存率や増殖速度はとても低かった。皮膚を酵素処理したのちに遺伝子導入を試みたところ、より効率良く導入できた。さらに、CUBIC法の溶液組成と処理時間を改変することで皮膚を透明化できた。
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