研究課題
1)Usp2flox/floxマウスとLyzM-Creマウスを交配し作製したUSP2コンディショナルノックアウトマウスを大量に繁殖を行い系統化を進めた。これに60%kcalの高脂肪餌を2カ月給餌し、インスリン抵抗性試験を実施したがコントロールマウスと比べ大きな変化はみられていなかった。前年度までの検証でトランスジェニックマウスでの差も高脂肪餌給餌半年くらいからみられることから、マクロファージのUSP2の肥満症・糖尿病への効果は調節的というよりかは、修飾的なものだと考えられた。老化との関連も注目される。2)USP2強制発現細胞の核タンパク質を用いて免疫沈降を実施したところ、沈降物の中に、CBB染色では検出できなかったが、銀染色で再現性よく検出できる複数のタンパク質が存在した。核外輸送を阻害すると共沈タンパク質の収量は増したが、一般的な質量分析にはさらに大きなスケールでのタンパク調製が必要であることが明らかになった。3)マクロファージが肥満個体の脂肪細胞で起こすのは緩やかな炎症反応であるという観点から、マクロファージのUSP2が細菌性の炎症反応も制御する可能性を考え、検討したところ、USP2強制発現やノックダウン細胞により炎症性サイトカインの産生・放出が抑制されることを明らかにした。
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Journal of the American Society of Nephrology
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