研究実績の概要 |
H26年度は当初計画していた感染実験を昨年度に行ったたため、H25年度のテーマである出血便サンプル由来の腸管病原性大腸菌分離株ならびに正常便サンプル由来の腸管病原性大腸菌分離株のパルスフィールド電気泳動法(PFGE)を用いたジェノタイピングを実施した。由来個体の異なる正常便サンプル由来14株ならびに血便サンプル由来10株、計24株を用いたPFGE (Xba I, 6.0V/cm, 2.2-52.25, 19hrs)では分離株は全て同様のバンドパターンを示した。これらの結果から、マーモセットにおける腸管病原性大腸菌は株間に遺伝的な違いはなく、昨年の感染実験の結果と合わせ、病像の差は感染期(本菌の感染ステージ)の違いであることが強く示唆された。
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