研究課題
前年度、当初計画を変更して新たに樹立したMAPK13およびLrg1プロモーターによってDTRの発現が制御された(TRECK)マウスについて、DTを投与して好中球を除去または著しく減少させる条件を検討した。すなわち、これまでの申請者らの業績で用いたDT投与条件を参考として、その用量依存性や時間経過について解析した。その結果、MAPK13-DTRおよびLrg1-DTRで樹立できたそれぞれ3および4系統全てにおいて、正常個体に影響を与えない最大量のDTを投与したところ、末梢好中球が50%程度減少する個体がみられた。さらにDT投与量を増やすことによって、逆に好中球数が増加する個体が多くみられたことから、より安定的および明瞭に好中球減少がみられるマウスを得るため、これまで扱った遺伝子プロモーターによってDTの発現が制御されたマウスの作製を行った。すなわち、これまでにクローニングした各遺伝子のプロモーター/エンハンサー領域の下流にDTの翻訳領域とイントロンおよびポリAシグナルを連結したコンストラクトを作製した。それを用いてこれまでと同様に遺伝子導入が確認された数系統のマウスを得た。また、好中球欠損マウスの解析に利用するT細胞依存性アレルギー性炎症モデルについての基礎的検討をさらに進めた。感作マウスに投与および方法を変えて抗原チャレンジすることにより、気管支喘息およびアレルギー性鼻炎の病態を特異的および混合反応として発症させることが可能となった。
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