好中球特異的に発現する4種類の遺伝子について、そのプロモーターをDTRに連結したコンストラクトを導入してTgマウスを樹立した。Gentypingおよび末梢血のRT-PCRによって遺伝子導入を確認した結果、DTRの発現レベルは用いたプロモーターによって異なるだけでなく、同じプロモーターでも個体間で相違がみられること、さらにそれらの形質は、各子孫に遺伝することが明らかとなった。DTの投与条件を検討した結果、末梢好中球数が50%程度低下するTgマウスを得ることができた。それらを用いた好中球の役割を検討するため、上気道および下気道に独立したアレルギー性炎症を誘発できるマウスモデルを樹立した。
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