組織を透過した散乱光強度ゆらぎ解析による組織診断イメージング技術の確立のために、高時間分解能、多点の光子計数システムを試作し光子相関解析を行った。さらに、定量的なイメージングを行うために、散乱光の時間分解解析と光子相関解析とを同時に出来るシステムを構築した。そのシステムを用いて組織模擬散乱体と生きたラット腹部の計測を行った。その結果、皮膚表面から腹部内部の血流に支配されるゆらぎの計測と同時に血液の吸収などに依存する吸収係数および組織の構築などに依存する散乱係数を決定し画像化することが出来た。この技術をガンなどの病態の評価へと応用することにより新しい光学的診断技術が確立すると考えられる。
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