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2013 年度 実施状況報告書

在宅睡眠時ナビゲーション透析システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24500517
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

峰島 三千男  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (50166097)

キーワードモニタリングシステム / 透析液排液 / 吸光度 / LED
研究概要

本研究課題の目標である「在宅睡眠時ナビゲーション透析システムの開発」に向けた基盤技術創出のため、本年度は前年度に引き続き透析量モニタリングシステムの開発を検討した。ここで言う透析量モニタリングとは、透析液排液中の溶質濃度の連続モニタリングを指す。透析液排液中には様々な溶質が存在し紫外光領域に至適吸光度を有するものが多い。光学的手法において特定の溶質を分離して検出することは困難であるため、溶液全体の吸光度としてモニタリングすることとした。まず吸光度の経時変化計測に適した波長を調査するため、本学血液浄化療法科透析室にて採取した透析液排液の吸光度の経時変化をin vitroにて検討した(透析液排液採取に関しては本学倫理委員会の承認を得た)。その結果280nmの波長域において指数関数的な吸光度の経時減少が得られ、この変化は尿素の濃度変化に高い相関が得られた。但し透析開始してから15minまでの排液データには相当量のアルブミン漏出(膜透過)が見込まれるため、排液サンプルを限外濾過し、濾過前後の差分吸光度とアルブミン濃度との関係を調べたところ高い相関が得られた。臨床上重要となる透析量のみならずアルブミン漏出量のリアルタイムモニタリングの可能性が示唆された、

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究課題の基盤技術の1つである「透析量モニタリングシステムの開発」については至適波長領域の確認、限外濾過処理前後の差分吸光度にもとづくアルブミン漏出量のリアルタイムモニタリングの可能性が確認された。

今後の研究の推進方策

引き続き、臨床上重要なマーカー溶質である尿素とアルブミンに対するモニタリングシステムの開発を進めるとともに、本研究課題に目的のひとつである至適ナビゲーションシステムの開発に着手する。

次年度の研究費の使用計画

その他経費が当初予定した額よりも少額で済んだため
平成に26年度のその他項目として支出する予定

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Development of intermittent infusion hemodiafiltration using ultra pure dialysis fluid with an automated dialysis machine2013

    • 著者名/発表者名
      Mineshima, M, Eguchi K
    • 雑誌名

      Blood Purification

      巻: 35 ページ: 55-58

    • DOI

      10.1159/000346371

  • [学会発表] 透析中の各種モニタリングの有用性2013

    • 著者名/発表者名
      峰島 三千男
    • 学会等名
      第8回クリアランスギャップ研究会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20130824-20130825
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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