人工関節軟骨デバイスを構成する人工骨と人工軟骨の材料と構造について研究した。人工骨としてのスーパーエンジニアリングプラスチック(EP)に生体親和性と海綿構造を与える技術および人工軟骨としてのポリビニールアルコール・ハイドロゲル(PVA-H)の対生体軟骨潤滑特性を研究した。 EPにチタン系超薄膜を被覆すると、骨伝導能と骨分化能が無垢EPと比べて2倍に増加することを明らかにした。純水溶媒で含水率60%のPVA-Hを製作し、潤滑特性を従来の有機溶媒型PVA-Hと比較した。その結果、両者は同等の潤滑性能を示し、従来のPVA-Hよりも生体安全性により優れた人工軟骨材料としてのPVA-Hを作製できた。
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