様々な断面での頸部超音波Bモード画像から頸動脈の3次元形状およびその心拍動に伴う動き,つまり4次元可視化する手法を開発した.計算機画面上でマウスなどを操作することにより,様々な方向から頸動脈の3次元形状を観測することが可能であり,さらに視点を頸動脈内部に移動させることにより,あたかも人が血管内部に入り込んで観察しているかのように,動脈硬化の進行に伴い発生するプラークなどを観察可能である.また,3次元形状に加え心拍動による動きを入れた4次元可視化により,個々の断面を個別に観測していただけでは分かりにくかった局所的な動きの悪い部位を容易に発見できるようになり,動脈硬化症の診断が格段に容易になった.
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