研究課題
申請者は新しいレジストレーション技術である「STAMP法」を発表し高精度ながら低侵襲なナビゲーション手術を開発した。昨年度はこのレジストレーション技術の低侵襲性と簡便性をさらに追求しあらかじめ仮レジストレーションが済ませてある「preregistered STAMP」法を開発した。これによりレジストレーション時間は30秒以内と、従来の10-30分のレジストレーション時間と比べて飛躍的な進歩を確認し、英文論文として発表した。本年度はSTAMP手法を他の手術領域に使えないかと検討研究し、一昨年ヨーロッパで認可された新しい側頭骨埋込み型の聴覚補助装置を安全な埋め込み部位に正確に導くBB-STAMP法という派生研究を行い、実現に成功した。この研究も英文論文として発表した。工業用カメラを用いた完全非接触型のレジストレーション手法もその基礎実験は終了し現在模型を用いた精度評価を継続している。
2: おおむね順調に進展している
工業用カメラを用いた非接触型レジストレーションの基礎技術は当初の想定通り臨床応用が十分に可能と確認できた。現在までは概ね予定通りに進行しているが、当初想定していたものより大型の機械となった。現在手術室に持ち込めるまでに機材を小型化する研究を追加している。
骨表面形状を用いる低侵襲レジストレーション「STAMP」の派生研究は、非接触カメラで骨表面形状を測定する現行研究にも繋がる重要な臨床データであり引き続き研究を継続する。非接触カメラ型のレジストレーションはカメラメーカーと連携を取り精度評価、機械の小型化を目指し実用化を目標とする。
とくになし。端数調整しなかったため。論文投稿時の英文校正料金として使用予定。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 3件)
Int J Comput Assist Radiol Surg
巻: e-pub ahead of print ページ: e-pub
10.1007/s11548-013-0973-9
巻: 9 ページ: 119-26
10.1007/s11548-013-0916-5
Conf Proc IEEE Eng Med Biol Soc
巻: なし ページ: 5727-5730
10.1109/EMBC.2013.6610851
Int J Comput Assist Radiol Surg.
巻: 8 ページ: 395-405
10.1007/s11548-012-0797-z
Auris, nasus, larynx
巻: 40 ページ: 338-41
10.1016/j.anl.2012.07.003
Eur J Radiol
巻: 82 ページ: e471-5
10.1016/j.ejrad.2013.04.018