左房Strain(LAS)を用いて左室収縮能保持群(PEF群)と障害群(REF群)において左房圧推定を検討した。対象はPEF群33例、REF群34例。心エコーを用いてMax-LASとLate LASを計測した。 PEF群、REF群においていくつかの指標がPCWPと相関した。PEF群ではE/Late-LASが、REF群では E/Max LAS がPCWP の予測因子として採択された。E/Late-LAS 、E/Max LAS のPCWP高値を予測する感度、特異度は良好であった。左房LASは平均肺動脈楔入圧を予測するのに有用であるが、PEF群とREF群では異なる指標が必要であることが示唆された。
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