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2014 年度 実績報告書

新しい極微小領域pHセンサの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24500555
研究機関東海大学

研究代表者

槌谷 和義  東海大学, 工学部, 教授 (50399086)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードpHセンサ / 細胞 / ニードル型 / 固体電極
研究実績の概要

既存のpHセンサは0.05 mm程度のガラス薄膜,ガラス電極,比較電極の二つの内部電極などが必要であるために大型であり,ビーカ内の試料全体のマクロなpHを測定している.そのため,約10-30 μmの大きさである細胞などのミクロのpHを測定するためにはμmサイズまで小型化したpHセンサが必要である. 本研究では,蚊の口並みの極細管開発で培った極細管創製技術を用いて,外径50μm以下の見かけ上1電極である「新しい微小領域pHセンサの開発」を目的とする.
今年度は外径50μm以下の「新しい極微小領域pHセンサ」の開発を目的とし,RFマグネトロンスパッタリング法を用いた極細管創製手法を用い,回転している極細銅基材上にターゲット材である電極材料を成膜することで遂行する.具体的には,直径50 μmの銅線を電解研磨により先端径を20μm程度に先鋭化し,同上にSb2O3薄膜,SiO2薄膜,Ag/AgIO3薄膜を成膜することでマイクロpHセンサの創製を行い,見かけ上1電極となるpHセンサを作製した.評価法としては,創製したpHセンサを魚卵に穿刺し,魚卵中に拡散する濃度の異なるクエン酸についてpHと電圧の関係性の確認実験を行った.
その結果,見かけ上のpHセンサの外径は34.5μmに先鋭化に成功した.また,pH 6.0の魚卵にクエン酸を浸漬させて徐々に卵内のpHを変化させた魚卵(pH 5.2,pH 4.6)に穿刺してpHを測定した結果,pHと電圧の関係に線形性を確認した.それ故,極微小領域にてpHを連続的に測定可能であるpHセンサの創製に成功した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Development of functional microtube by thin film process2015

    • 著者名/発表者名
      Kazuyoshi TSUCHIYA
    • 学会等名
      MAPT2015
    • 発表場所
      Bangkok, Thailand
    • 年月日
      2015-01-29 – 2015-01-30
    • 招待講演
  • [学会発表] Development of the Micro Region pH Sensor Applying Ag/AgIO3 Electrode Method2014

    • 著者名/発表者名
      Daiki KANEKO and Kazuyoshi TSUCHIYA
    • 学会等名
      ICPT 2014
    • 発表場所
      Fukuoka, Japan
    • 年月日
      2014-11-18 – 2014-11-21
  • [学会発表] DEVELOPMENT OF MICRO PH SENSOR USING SPUTTERING METHOD2014

    • 著者名/発表者名
      Daiki Kaneko, Kazuyoshi Tsuchiya
    • 学会等名
      MJIIT-JUC Joint International Symposium 2014
    • 発表場所
      Kuala Lumpur, Malaysia
    • 年月日
      2014-11-12 – 2014-11-13

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公開日: 2016-06-01  

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