本研究では,卵細胞への穿刺を目的とし,作用電極と比較電極を同心円状に配置した筒型マイクロ pH センサの創製を行い,標準液に対しての電圧測定実験を行った.具体的には,直径 125 umの銅線の先端に対して電解研磨法を用いてのテーパ面の付加を行い,その後 Sb2O3 薄膜の成膜,さらに先端部分マスキング後に SiO2 薄膜,Ag/AgIO3 薄膜の成膜を行い,最後にマスキングを除去することで針型マイクロpHセンサの創製を行い,センサの先端直径が34.5 umの同心円状のpHセンサを世界に先駆けて完成させた.その結果,魚卵細胞への穿刺が可能な針型マイクロ pH センサが創製されたことを確認した.
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