研究課題/領域番号 |
24500558
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
武田 朴 早稲田大学, 理工学術院, その他 (40583993)
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研究分担者 |
加藤 洋 公益財団法人がん研究会, その他部局等, 研究員 (20010473)
南 順子 東京工科大学, 公私立大学の部局等, 講師 (30587655)
日向 奈惠 東京工科大学, 公私立大学の部局等, 講師 (80587668)
志水 美文 (下村美文) 東京工科大学, 公私立大学の部局等, 講師 (30396759)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | がん診断 / DNAプロディ解析 / FFT / 領域法 |
研究実績の概要 |
27年度にはDNAプロイディ解析によるがん診断法の研究として、昨年度までに行った46例から新たに採取した標本60例について検討をくわえている。昨年度までに報告した、FFT法と領域法を組み合わせた方法により診断すると感度、特異度とも80%という結果を得たので、領域法の診断方法の改善について検討している。従来無視していたDebrisの領域を診断にくわえると、感度、特異度が向上する傾向が見られた。この件については5月末を目標に論文を投稿する目標で進めている。昨年度まで対象としていた大腸の進行がんから胃の進行がんに対象を追加して検討を行った。FFT法と領域法を組み合わせたアルゴリズムを適用して感度80%特異度93%を得た。さらに、分化型、未分化型に分けて検討したところ、分化型について感度96%、特異度93%、未分化型については感度87%、特異度93%を得た。また、病理標本画像とDNAヒストグラムの関係については、特徴量の抽出と分析アルゴリズムについての考案が必要で、検討を進めたが、正常組織については、画像中の粘膜組織部分の抽出、がん組織については壊死組織とがん組織の抽出はimageJに組み込まれた既存の関数では困難であった。MatLabなどで抽出アルゴリズムを開発する必要があることがわかった。 以上の研究成果の対外報告:胃がんについての検討結果について平27年12月にSI2016において報告した。また、大腸がんの研究成果について本年5月末を目標に論文かを進めている。画像解析アルゴリズム開発については、研究代表者の専門外であり、専門家のアドバイスを得て進めていく予定である。
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