左心房圧(肺動脈楔入圧、PCWP)を正確に推定することは臨床において重要である。右心房圧(RAP)を、心臓エコーにて計測する三尖弁輪(ST)/僧帽弁輪速度(SM)の比(ST/SM)で補正したRAPxST/SMによりPCWPを正確に予測する方法を開発した。理論解析と動物実験で本方法の妥当性を確認し (Heart Vessels 2014 in press)、心不全患者98例においても、本方法の有用性を確認した(Circulation 130: A12904, 2014.)。さらに従来から開発していたコンピュータ制御循環管理システムへ、本方法を統合し、その有効性を確認した。
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