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2013 年度 実施状況報告書

くも膜下出血後の脳血管攣縮期におけるリハビリテーションの有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 24500569
研究機関東北大学

研究代表者

近藤 健男  東北大学, 大学病院, 講師 (30282130)

研究分担者 鈴鴨 よしみ  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60362472)
出江 紳一  東北大学, 医工学研究科, 教授 (80176239)
キーワード脳卒中 / クモ膜下出血 / 脳血管攣縮 / 急性期リハビリテーション / 廃用症候群
研究概要

クモ膜下出血後のリハビリテーションにおけるリスクを検索・検討し、リハビリテーションプロトコールを立案する。立案されたプロトコールに従いリハビリテーションを実施し、クモ膜下出血後の早期リハビリテーションの有効性・安全性を検討する。
リハビリテーション科を有する脳卒中急性期病院である広南病院においてクモ膜下出血後の早期リハビリテーションプロトコールの立案を行った。すでに広南病院ではクモ膜下出血急性期リハビリテーションを実施しているが、クモ膜下出血急性期のリハビリテーションに関しては安全性のエビデンスがない。そこで、本研究を開始するに当たり、広南病院のクモ膜下出血急性期のリハビリテーションについて調査を行った。平成23年1月から12月までの12ヶ月間に入院からリハビリテーション開始まで7日以内であった患者は22例であった。このうち、最終的な転帰でMini-Mental State Examinationで22/30以下の認知機能障害を認めたものは5例、軽度の認知機能障害(高次脳機能障害)を認めたものは3例であった。一般にクモ膜下出血後の患者の50%に認知機能障害を認めるとされていることから広南病院での早期リハビリテーションを含めたクモ膜下出血後の治療は安全性に関しては標準的なものであることが示された。
以上の結果から広南病院で実施されているクモ膜下出血後の早期リハビリテーションプロトコールを本研究で採用することを決定し、東北大学病院の倫理審査で承認を受けた。
現在、クモ膜下出血後の早期リハビリテーションの効果について、脳血管攣縮の発症率と心エコーによる心機能についての検討を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度の計画であった、クモ膜下出血の早期リハビリテーションプロトコールが完成し、倫理審査の承認を受けた。現在、本プロトコールのもとにリハビリテーションを行っている患者のリハビリテーション有効性を検討している。

今後の研究の推進方策

研究計画通り、クモ膜下出血後患者のリハビリテーション前後で心機能の測定、脳血管攣縮の出現率、機能予後を測定する。リハビリテーション科を有する病院と有しない病院で、これらの結果を比較検討し、リハビリテーションの有効性を確認する。

次年度の研究費の使用計画

次年度使用額は、今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額である。
平成26年度請求額とあわせ、平成26年度の研究遂行に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 脳血管障害の急性期マネジメント くも膜下出血急性期のリハビリテーション2014

    • 著者名/発表者名
      近藤健男
    • 総ページ数
      286(270-272)
    • 出版者
      文光堂

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公開日: 2015-05-28  

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