研究課題
正常圧水頭症について情報収集に努めるとともに、当該疾患においてQOLの低下にもっとも寄与すると考えられる歩行障害に関し、その神経機構の解明に努めるべく尽力している。学術的実績としては本課題でのメインテーマである神経疾患における歩行障害についての神経イメージング研究を題材として英文書籍(Neuroimaging of MovementDisorders, Springer社版)のchapter"Dynamic PET/SPECT:Imaging in Motor Controlを第一著者として執筆した。さらに前所属である東北大学医学研究科において、指導していた大学院生の研究において、その共同著者として"Cognitive dysfunction associated with anti-glutamic acid decarboxylase autoimmunity: a case-control study." の執筆にかかわり、投稿の上、BMC Neurology誌にacceptされた(BMC Neurology, 2013. 13:76)。また、現所属先である京都大学脳機能総合研究センターにおいて、"Freezing of gait"という表題で、正常圧水頭症でも認められるすくみ足について行っている研究について発表した。これらの研究は正常圧水頭症の歩行障害の病態解明、またリハビリテーションの介入によるその改善につながる可能性があると考えている。
3: やや遅れている
東北大学医学研究科から京都大学医学部に所属が変更となったために、予定していた動作解析実験などが東北大学で継続できないこととなり研究の計画変更を余儀なくされた。ただし、現所属は環境としてすぐれている面も多く、こちらでの環境を生かしてさらに研究を進めていく所存である。
所属変更のため若干の遅れはやむを得ないが、新たな環境を生かして更なる研究の飛躍に邁進する所存である。
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BMC Neurology
巻: 13:76 ページ: 1-7
10.1186/1471-2377-13-76