研究課題/領域番号 |
24500587
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
白山 靖彦 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40434542)
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研究分担者 |
松山 美和 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30253462)
永廣 信治 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (60145315)
日野出 大輔 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (70189801)
竹内 祐子 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (80457316)
吉岡 昌美 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (90243708)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 高次脳機能障害 |
研究概要 |
当該年度では,研究計画に示したとおり,①都道府県支援拠点機関における歯科診療を経過した高次脳機能障害者の実態調査,②高次脳機能障害医科歯科連携パス(以下連携パス)の検討委員会の発足,を実施した.①の調査に関しては,徳島大学病院倫理審査委員会の承認を得て実施した. ①について 全国69か所の高次脳機能障害支援センターを対象として,平成25年1-2月に郵送調査を実施した.42か所から回答があり,回収率は59.4%てあった.支援拠点機関の形態別では,病院38.9%,社会福施設11.1%,行政機関27.8%,相談支援事業所11.1%,その他11.1%であり,支援コーディネーターの平均の配置人数は,2.36±2.46人であった.相談件数に関しては,平成24年4-12月の期間おける延べ相談件数,実相談件数を直接と間接に分けて調査した.延べ相談件数は直接327.2±368.7件,間接292.2±378.1件であり,実相談件数は.直接81.9(±112.6)件,間接51.6(±114.1)件であった.帰結に関しては,実相談件数を分母として一般就労・就学率を算出したところ,13.8%であった.歯科医療機関との連携については,33ヶ所(91.7%)の支援拠点機関が「ない」とし,「あり」の3ヶ所(8.3%)を大きく上回っていた. ②について 高次脳機能障害医科歯科連携パス(仮称)の検討委員会については,平成24年7月に発足し,分担研究者の他に徳島県医師会,歯科医師会,MSW協会,家族会等の代表または理事を招聘し,7月と翌25年3月の2回会議を開催した.連携パスの概要は,ほぼ完成し,平成25年7月までに連携パスの試行を行い,25年度後半にかけて連携パスを稼働させる予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度当初計画では,①都道府県支援拠点機関における歯科診療を経過した高次脳機能障害者の実態調査,②高次脳機能障害医科歯科連携パス(以下連携パス)の検討委員会の発足,が必須であり,①②とも実施し,一定の成果を得ている. ①について 約60%の回収率により得られたデータに関し,現在統計的検討を加えて平成25年度に予定される学術集会において,口頭または文面にて発表予定である. ②について 検討会開催後は,記事禄を作成し検討会委員個々に送付・確認を得ている.また,メーリングリストを作成し,委員同士の自由な意見交換を活発に行っている.
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は,①徳島県歯科医院および関連病院に対する高次脳機能障害者受診の実態全数調査,②医科歯科連携パスの策定推進(検討会の年2回の開催など),③高次脳機能障害および連携パス関連情報の提供のためのホームページ・啓発用リーフレットの作成,を実施する予定である.
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次年度の研究費の使用計画 |
ホームページ作用PCサーバーなど設備物品費200,000円,プリンタインクなどの消耗品費100,000円,学会出張などの旅費150,000円,研究補助員の謝金などの人件費・謝金500,000円,会議費,ホームページ作成委託費などその他950,000円を使用する予定である.
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