吃音児者の実態やニーズに即した指導及び支援法について検討するために、事例研究と調査研究を行った。 事例研究では、吃音の進展した学齢児と幼児の他、合併症(構音障害、知的障害、読みや語想起の問題)のある事例、日本語習得中の中国人留学生を対象とした。直接的言語(発話)指導を核とし、カウンセリング的対応、環境調整による指導に加え、合併症に対応した指導を行った。その結果、対象者の吃音は軽快、行動・心理面も好転し、指導の効果が示唆された。 調査研究として、吃音児の吃音に起因するストレスコーピング、セルフヘルプグループとの連携による吃音児支援のあり方、吃音の軽減を考慮した自己調整法等について検討を行った。
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