我々は,COPDの早期発見,診断,治療および介入を目標にCOPD対策事業を立ち上げた.対象者は,2006年に松浦市に在住の50歳から89歳までの住民である.対象者に簡易問診票および肺機能検査を実施してCOPD陽性者を抽出し,確定診断を行った.その後も検診を継続し,新たなCOPD患者の抽出し.毎年フォロー検診や呼吸器教室などを開催した.その結果,2014年時点で256名がCOPDの確定診断を受け(推定患者数の31%)た.対象者の一秒量の年間低下量は正常範囲内、であった。COPDの医療費は,松浦市を除く長崎県全体に比べ著しく低い値を示した.
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