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2013 年度 実施状況報告書

認知症の行動・心理症状(BPSD)の評価尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24500590
研究機関長崎大学

研究代表者

田中 浩二  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60613601)

研究分担者 田中 悟郎  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00253691)
中根 秀之  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90274795)
キーワード認知症 / BPSD / 評価
研究概要

認知症の行動・心理症状(BPSD)の評価表の多くは薬剤の効果判定のために作られているものが多く,実際の介護場面では問題となることが多い行動症状を十分に評価できない.本研究ではBPSDの幅広い項目を評価することにより,対象者の状態像を把握でき,リハビリテーションやケアなどによる対象者の変化を捉え,介入の効果判定に利用することができる評価尺度を開発することを目的とする.
平成24年度に高齢者介護施設職員を対象に,介護場面で実際にみられるBPSDについての調査を行なった.調査表は既存のBPSD評価尺度ならびに認知症の評価尺度のBPSD関連項目から228のBPSD項目(行動症状122項目,心理症状106項目)を作成し,高齢者施設職員が実際に介護業務に従事するにあたり,項目にあるような症状がみられるかどうか,その頻度と強度を尋ねた.結果はみられると回答の多かった上位20項目中,行動症状14項目,心理症状6項目であった.強度の高かった上位20項目中,行動症状19項目,心理症状1項目であった.
既存のBPSD評価尺度は行動症状よりも心理症状の評価項目が多い傾向にあるが,実際の介護場面では頻度,強度ともに心理症状よりも行動症状の方が高い結果となっており,行動症状を適切に評価することができる評価尺度が必要と思われる.
平成25年度は国際学会にてこの調査の結果を発表した.また,この結果をもとに評価尺度の作成をおこなっているところである.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成25年度の達成目標としては評価尺度を作成し,信頼性・妥当性の検討を行なうことをあげた.平成24年度の調査結果を基に,現在評価尺度を作成し精査しているところであり,信頼性・妥当性の検討まで到っていない状況である.

今後の研究の推進方策

平成26年度は評価尺度を作成した後,実際に対象者の評価を行ない,信頼性・妥当性の検討を行ない,学会発表・論文投稿を行ないたいと考えている

次年度の研究費の使用計画

評価尺度の作成を慎重に行なったため,実査に対象者の評価を行ない信頼性・妥当性の検討を行なうまでに到らなかった.そのため,調査旅費,投稿論文校閲費用等の支出がなかったため.
評価尺度の信頼性・妥当性を行なうための調査旅費,学会発表旅費,外国語論文校閲費の使用を計画している

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The behavioural and psychological symptoms of dementia observed at care facilities for the elderly2013

    • 著者名/発表者名
      Koji Tanaka
    • 学会等名
      21st World Congress on Social Psyciatry
    • 発表場所
      Lisbon(Portugal)
    • 年月日
      20130629-20130703

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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