研究課題
基盤研究(C)
歩行中に足部で生じる3つのロッカー機能の生体力学的役割を,それらに制限を加えることで逆説的に検討した.ロッカー機能の制限により,歩行速度因子の低下とともに,重心移動パターンや下肢の関節運動,関節モーメント,衝撃吸収,足圧分布等に変化をもたらしたが,重心移動の円滑性を示す,運動エネルギーと位置エネルギーの交換率は保たれていた.ロッカー機能の制限により重心の前方移動が阻害されるが,少なくとも若い健常者においては,種々の代償等により,歩行の機械的効率性が保たれることが示唆された.
理学療法学