• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

補助人工心臓装着患者のQOLを改善する心臓リハビリプログラムの作成と予後評価

研究課題

研究課題/領域番号 24500615
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

上野 敦子  東京女子医科大学, 医学部, 准講師 (30277199)

研究分担者 冨澤 康子  東京女子医科大学, 医学部, 助教 (00159047)
上塚 芳郎  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (40147418)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードリハビリテーション / 植え込み型補助人工心臓 / 非侵襲的心拍出量測定 / 非侵襲的組織酸素飽和度測定
研究実績の概要

補助人工心臓植込み後の患者の離床や日常生活動作(ADL)を安全に行うための評価として、心拍出量と組織酸素飽和度の測定を行うこととした。そのため、平成25年度にインピーダンスによる非侵襲的心拍出量測定装置であるエスクロンミニを購入した。
平成26年度は、この機器を利用した植込み型補助人工心臓床着患者に対するリハビリテーションの実施について倫理委員会の承認が得られた。これに従い、植込み型補助人工心臓(LVAD)装着前後、リハビリテーションによるADL拡大時に、非侵襲的に心拍出量と下腿の酸素飽和度の測定を開始した。測定は購入した非侵襲的心拍出量測定器であるエスクロンミニと、非侵襲的組織酸素飽和度測定機器であるINVOSを用いて行った。平成26年度末までに3名の退院までの測定を終了しており、3名の離床・ADL拡大の測定を施行中である。
当院では、心臓血管外科医・臨床工学士・看護師・理学療法士を中心に多職種で構成されるチームでLVAD装着患者に対応しているが、第13回補助人工心臓研修コースでその対応について説明している。LVAD装着患者のリハビリテーション実施の実際として報告した。また、LVAD装着患者はこれまでの内科治療で除細動器付両室ペースメーカ植込み術などのデバイス治療を受けている例もあり、LVAD以外のデバイス治療についての考慮もリハビリテーション実施時に必要であり、第20回日本心臓リハビリテーション学会学術集会でペースメーカ植込み術後のリハビリテーションについて報告している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

植込み型補助人工心臓(LVAD)装着患者に対するリハビリテーションプログラム作成のために、非侵襲的心拍出量および組織酸素飽和度測定を行っている。
対象となるLVAD装着患者が、2013年度および2014年前半は例年と比較し少なかった。このため、研究の登録患者が増えず、データを充分得られていない。

今後の研究の推進方策

平成26年末から、LVAD植込み施行が増加しており、研究登録を行っている。平成27年9月末までに患者登録を終了し、全登録患者の退院までの測定が終了次第データを解析し、学会発表および論文作成を行う。

次年度使用額が生じた理由

対象となるLVAD装着患者が、2013年度および2014年前半は例年と比較し減少した。このため、評価するための十分な症例数が得られなかった。研究に使用する非侵襲的組織酸素飽和度測定用のセンサーパッチには使用期限があるため、使用する際に購入する。充分な症例数を得るため、次年度に研究を延長するにあたり、センサーパッチ購入用の費用のための費用が生じた。

次年度使用額の使用計画

安全に離床、リハビリを行うための指標のひとつとする下肢筋の非侵襲的組織酸素飽和度測定のためのセンサーパッチ購入のための費用として使用する。
また、データ管理・統計解析用にパソコン1台購入予定。さらに研究結果についての論文を投稿する予定であり、英文校正代および別刷り代として使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ペースメーカ植込み後の心臓リハビリテーション2014

    • 著者名/発表者名
      上野敦子
    • 学会等名
      第20回日本心臓リハビリテーション学会
    • 発表場所
      みやこめっせ(京都府・京都市)
    • 年月日
      2014-07-19 – 2014-07-20

URL: 

公開日: 2016-05-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi