研究課題/領域番号 |
24500622
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
柴田 斉子 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (40319265)
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研究分担者 |
加賀谷 斉 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (40282181)
青柳 陽一郎 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (30286661)
稲本 陽子 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 講師 (70612547)
太田 喜久夫 国際医療福祉大学, 大学病院, 教授 (00246034)
才藤 栄一 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (50162186)
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キーワード | 嚥下 / 嚥下手技 / Mendelsohn maneuver / supraglottic swallow / フィードバック |
研究概要 |
嚥下障害の既往のない健常成人6名を対象として,代表的な嚥下手技であるMendelsohn maneuver, supraglottic swallowの習得を試みた.対象者にMendelsohn maneuver, supraglottic swallowの実施方法を咽頭・喉頭の図式を用いて指導した後にそれぞれ20回練習させた.その際に,supraglottic swallowについては,喉頭内視鏡下で声帯閉鎖の状況を被験者に視覚的に確認させた.以後5日間にそれぞれの嚥下手技を10回ずつ自主練習させ,1日おきに課題が実施できているかを確認した.Mendelsohn maneuverは検者が被験者の喉頭に指を当て,嚥下時に2秒以上喉頭が挙上していることを確認した.supraglottic swallowは喉頭内視鏡下で声門閉鎖ができているかを確認した.Mendelsohn maneuverは外部からその成否が確認できるため,全症例で手技の獲得が可能であったが,supraglottic swallowの獲得は4名にとどまった.supraglottic swallowは,実際に嚥下中の声門閉鎖が得られているかは喉頭内視鏡で確認する以外,フィードバックの方法がない.フィードバックの過程では,knowledge of resultとknowledge of performanceの与え方が最も重要であり,引き続きフィードバック方法について検討する.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
健常被験者で嚥下手技を恒常的に実施できる症例を獲得する事ができ,今後咽頭内圧測定を実施していくことができる.
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今後の研究の推進方策 |
嚥下手技を恒常的に実施できるようになった症例に対して,高解像度マノメトリーを用いて咽頭内圧測定を実施する.咽頭内圧測定が可能であった症例で,320列ADCTを用いて嚥下時の咽頭腔撮影をマノメトリー,あり,なしの条件で実施し,嚥下手技の違いによる咽頭内圧および咽頭腔の容積変化を計測する.
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次年度の研究費の使用計画 |
論文作成が未であり,論文作成にかかる経費が未使用のため 論文作成,英文校正の際の費用として計上を予定します.
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