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2014 年度 実施状況報告書

食物物性がプロセスモデルに与える影響の検討

研究課題

研究課題/領域番号 24500629
研究機関川崎医科大学

研究代表者

目谷 浩通  川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30330583)

研究分担者 椿原 彰夫  川崎医科大学, 医学部, 教授 (10138117)
関 聰介  川崎医科大学, 医学部, 講師 (10341124)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード摂食嚥下障害 / 咽頭内圧 / Stage II transport / 舌骨上筋群 / 咽頭収縮 / 脳卒中 / 食物物性
研究実績の概要

摂食・嚥下障害患者では,食物物性を変えることで,安全に摂食を進める事ができることは知られている.ヒトは咀嚼を行いつつ咽頭へ次々と食物を送り込み,咽頭に貯留させた後,嚥下している.嚥下運動において咽頭収縮は,食塊を食道に送り込むために非常に重要な役割を果たしている.その力(咽頭収縮力)は,摂食・嚥下障害患者では低下していることが多く,嚥下後や咀嚼による食物の咽頭残留が,誤嚥や窒息の原因となる.そのため,咽頭収縮力の定量的評価や,嚥下障害患者にとって重要な治療となる食物による咽頭収縮の違いを調べる事は臨床的に非常に有意義となる.
本研究の目的は,嚥下運動における咽頭収縮力を決定する因子として,食物物性がどの程度関与しているかを知り,摂食・嚥下障害を合併しやすい脳卒中患者を対象として,食物物性が摂食・嚥下機能に与える影響を,定量的に明らかにすることにある.
咽頭収縮の定量的評価方法として,咽頭内圧の測定や嚥下造影検査で得た動画を専用ソフトで解析していく方法がある.嚥下造影検査では,食物物性と実際の嚥下後の食物の咽頭残留を知ることができる.咽頭内圧測定では,食物物性の違いによる咽頭収縮力を数値
化することができる.また両者を組み合わせることにより,嚥下のどのような時期に,咽頭内圧が上がるのかという生理学的な調査や,脳卒中患者においてどのような変化がもたらされているかを知ることができる.咽頭内圧と咽頭収縮の関係を知るにあたり,平成26年度は咽頭収縮の一つの要因である喉頭拳上に関して,嚥下時の舌骨上筋群の収縮を超音波を用いて調べ,食材の違いによる変化を検討した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

咽頭内圧計について,内圧測定電極のついた部分が非常に硬く,挿入時に痛みを生じやすい.この侵襲について十分な検討を行う必要があった.さらには,超音波を用いた舌骨上筋群の運動の検討を同時に行うことを検討していたため,当初の予定に比べ被験者数の獲得が思うようにはかどらなかった.

今後の研究の推進方策

咽頭内圧計測に関して,侵襲を抑える挿入方法の検討をおこない,被験者数を増やしていく.

次年度使用額が生じた理由

十分な被験者数を獲得することができず,研究結果としての成果を上げることができなかった.

次年度使用額の使用計画

データの集積を行い,それの整理のために使用予定.また,成果を学会等で報告する際の移動費や学会関連費用,論文作成およびpublishの際の費用を予定している.

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公開日: 2016-05-27  

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