研究課題/領域番号 |
24500632
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 熊本保健科学大学 |
研究代表者 |
飯山 準一 熊本保健科学大学, 保健科学部, 教授 (00398299)
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研究分担者 |
岩下 佳弘 熊本保健科学大学, 保健科学部, 講師 (70623510)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 温熱 / 低温サウナ / 腎不全 / 蛋白尿 / 糸球体内圧 / 一酸化窒素 |
研究概要 |
【目的】41℃10分間の温水浸は糸球体濾過量を変化させずに腎血流を増加させる。腎糸球体のレベルでも温熱性血管拡張を生じている可能性が考えられ、温熱の反復で腎糸球体の血管内皮機能が改善すれば、尿タンパク減少が期待できる。本研究の目的は、低温乾式サウナが慢性腎不全モデルマウスに及ぼす影響について検討することである。【方法】マウス(c57BL6/n)で5/6腎摘除モデルを作成し、低温乾式サウナに暴露させた。加温には電熱式自然対流温熱装置を用い、41℃、15分間の加温、その後32℃、20分間の保温を12週間実施した。【結果】低温乾式サウナ暴露群と非暴露群で体重、水分摂取量、24時間尿量、血漿Na+に差はなく、有害事象は認められなかった。一方、クレアチンクリアランス、収縮期血圧、尿タンパクいずれも差を認めなかったが、Nos3の発現量は、暴露群で約1.3倍の有意な増加を認めた。期待した尿タンパク減少効果は確認できなかった。【考察】c57BL6/nは腎不全になっても血圧の上昇がみられず、本研究のモデルには不適と考えられた。Nos3の発現増は輸出入細動脈の温熱性拡張により腎臓にかかる圧ストレスの軽減を示唆しており、糸球体硬化を生じやすいモデルであれば、尿タンパク減少が期待できるかもしれない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
c57BL6/nを用いたモデルは安定して作成できるようになっている。 飼育環境も必要な条件が整っている。 蛋白のmRNAの評価技術および必要な設備も整っている。 研究計画を実施し、データが取得され、学会発表および論文の投稿準備もできている。 次のステップの研究計画もできており、実施準備もできている。
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今後の研究の推進方策 |
c57BL6/nマウスはレニン遺伝子を一つしか持たず、慢性腎不全モデルには不適の条件が明らかになったので、c57BL6/nから129SVへと種を変更し、同様の実験を実施する予定。また平成24年度の実験成果を英論文として投稿する。
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次年度の研究費の使用計画 |
蛋白のmRNAの定量評価に必要な試薬の購入等に充てる。平成24年度の研究成果の英論文投稿に必要な費用に充てる。
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