研究課題/領域番号 |
24500638
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三浦 美佐 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (30612014)
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研究分担者 |
伊藤 修 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00361072)
上月 正博 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70234698)
長坂 誠 東北大学, 大学病院, 助教 (70375062)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 人工透析 / 電気刺激 / 心臓自律神経機能 / 安全性の確認 / 副交感神経機能改善 |
研究概要 |
これまでわれわれは、心不全患者や呼吸不全患者など運動療法不能の患者に対して、下肢電気刺激療法を施行し、電気刺激施行の安全性と筋力増強、血流増加、運動耐容能向上などの効果を報告してきた。 今回は、新たに人工透析中の下肢電気刺激の効果を調べるに当たり、まずはその安全性を確認する目的で、下肢電気刺激および腹部電気刺激、腹筋運動とスクワット運動が心臓自律神経機能に与える影響の検討を行い、その前後での差異を比較検討した。検討項目は、交感神経活動量・副交感神経活動量・自律神経総活動量である。刺激条件は、50Hz、20秒のon-off、方形波、200ミリ秒に設定した。刺激強度は被験者が認容可能な最大レベルとした。刺激時間は60分間とし、この電気刺激を1日1回、1週間に7日間、計4週間で施行した。その結果、健常者においては腹部電気刺激前後で交感神経活動に差は認められなかったが、副交感神経活動の増加を認め、腹筋運動では、交感神経活動の低下を認めた。その他の群では、有意な変化は認められなかった。また全被検者において大きな問題なく電気刺激プロトコールを終了しえたこと、運動と同等以上に副交感神経活動改善効果を認めた。したがって人工透析中の電気刺激療法の安全性の確認ができた。このデータの一部は、Proceedings of the 7TH CONGRESS OF THE International SOCIETY OF PHYSICAL AND REHABILITATION MEDICINE(ESPRM)他に発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在、人工透析中の患者に対して透析中の電気刺激を実施中であり、非透析中と同等の効果を認めている。
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今後の研究の推進方策 |
対象者を増やし、介入期間を長期化して検討したい。
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次年度の研究費の使用計画 |
消耗品の購入および研究成果発表のための旅費、雑誌投稿料を考えている。 次年度使用額は、今年度の計画を計画的に推進したことに伴い発生した未使用額であり、平成25年度請求額とあわせて、平成25年度の研究遂行に使用する予定である。
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