研究課題/領域番号 |
24500656
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | つくば国際大学 |
研究代表者 |
縄井 清志 つくば国際大学, 保健医療学部, 教授 (50458254)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 危険予知訓練 |
研究概要 |
危険予知訓練(KYT)は、ある日常的な場面を取り上げ、危険回避法を導くトレーニングである。KYTの教材として一般的にイラストが用いられているが、媒体の違いによる効果についての研究は見当たらない。本研究の目的は、描写媒体の違いがKYTに及ぼす影響を明らかにするとこである。使用する描写媒体は、医療施設において起こりやすい有害事象を12場面想定し、モデルを使って写真撮影した。次に、その中から2場面を抽出しイラストを作成した。2場面の写真とイラストの合計4シートを材料とした。対象者は看護師11名であり、無作為に2グループに分け、4シートの組み合わせを変えて実施した。その結果、有害事象の合計個数は、写真121個、イラスト151個であり、被験者1名の平均個数は写真11個、イラスト13.5個であった。しかし、検定において有意差は認められなかった。今回の結果からは、有害事象の想起数において写真とイラスト違いが認められなかったことから、写真もKYTの材料として用いることが可能と考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成24年度は、メディアの違いによる危険予知訓練の効果に関する研究と、車いすを利用する高齢者や各種疾病による歩行障害者の車いす利用の実態と危険要因を調査する予定であったが、調査研究が十分に進まなかった。学事及び具体的計画の不備が原因と認識している。
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今後の研究の推進方策 |
高齢者や各種疾病による車いす利用者の生活上の危険要因を広範囲に調査する。 平成24年度の研究成果の課題を実験研究でまとめる。 KYTに使用する具体的な写真、イラスト、動画を作成して、複数のシナリオを作成する。 作成したシナリオをタブレットPCやスマートホンで学習できるアプリケーションソフトにする。
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次年度の研究費の使用計画 |
車いす利用者の危険要因の調査研究費 会議費 タブレットPGやスマートホンで動かせるアプリケーションの開発費 スマートホンやタブレットPC購入費
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