アクティブセーフティーである危険予知訓練(KYT)は、危険回避法を導く訓練である。本研究では描写媒体の違いがKYTに及ぼす影響を明らかにする。材料は医療施設において起こりやすい有害事象を12場面想定し、モデルを使って写真撮影した。次に、その中から2場面を抽出しイラストを作成した。対象者は看護師11名である。結果、有害事象の合計個数は、写真121個、イラスト151個であり、検定において有意差は認められなかった。今回の結果からは、有害事象の想起数において写真とイラスト違いが認められなかったことから、写真もKYTの材料として用いることが可能と考えられる。
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