• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

幼児のステップアップ式動的平衡性テストの作成

研究課題

研究課題/領域番号 24500680
研究機関福井工業高等専門学校

研究代表者

青木 宏樹  福井工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (90622564)

研究分担者 出村 慎一  金沢大学, 人間科学系, 教授 (20155485)
春日 晃章  岐阜大学, 教育学部, 准教授 (30343726)
キーワード動的平衡性 / テスト
研究概要

年齢および個人の能力に応じた幼児の動的平衡性を評価する簡便で合理的なテストを作成するために,平成25年度は,2歳児及び3歳児の歩行テストの試行間信頼性の検討を行った。
2歳男女児17名,3歳男女児22名の計39名を対象に,床に引かれた長さ200cm,幅10cmの枠内上あるいは平均台(高30cm)の中間地点に高さの異なる(5cm(障害物低)または10cm(障害物高)障害物(奥行き11.5cm,幅23.5cm)を設置し,障害物無を含む3条件における歩行時間を2回ずつ測定した。各歩行テストの試行間信頼性を検討するために,級内相関係数(Intraclass correlation coefficients;以下,ICC)を算出した。
各歩行テストのICCは,2歳児が0.69~0.92,3歳児が0.63~0.89であった。先行研究では,ICC が0.41~0.60 でmoderate,0.61~0.80でsubstantial,0.81~1.00 でalmost perfectと定義されている。本研究の歩行テストのICCは,男女,条件および年齢の違いに関わらず0.6以上であった。本研究の歩行テストは2歳~3歳までの幼児を対象とした場合,中程度以上の試行間信頼性となることが確認された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度は,年齢別・性別にテストの信頼性を検討することを大きな目的としていた。平成24年度ですでに,4歳児~6歳児のテストの信頼性を年齢別・性別に検討していたが,2歳児及び3歳児のそれは検討できていなかった。今年度は2歳児及び3歳児のテストの信頼性を検討し,2歳児及び3歳児ともに中程度以上の信頼性を得られることが明らかにされたため,概ね計画通りに研究が進んでいると判断される。

今後の研究の推進方策

4歳児~6歳児の測定データの収集は概ね順調に進んでいるが,2歳児~3歳児の測定データがやや不足している。平成26年度の検討課題である1) 歩行テストの年齢差及び性差の検討及び2)テスト相互間の関係を全体,性別,及び年齢別に検討するために,2~3歳児のデータ収集を継続して行っていく。

次年度の研究費の使用計画

購入を予定していた消耗品等を購入しなかったため,次年度使用額が生じた。
次年度使用額は,印刷用のプリンターインクや記録用紙等を購入する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 幼児における障害物を設置した枠内歩行テストの信頼性2013

    • 著者名/発表者名
      青木宏樹,出村慎一,松田繁樹,横谷智久,春日晃章
    • 学会等名
      日本体育学会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      20130828-20130830
  • [学会発表] Reliability of a balance beam walking test with an obstacle among preschool children2013

    • 著者名/発表者名
      Aoki H, Demura S, Yokoya T, Sugiura H, Kasuga K
    • 学会等名
      日本教育医学会
    • 発表場所
      済州学校
    • 年月日
      20130820-20130821

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi