研究課題/領域番号 |
24500685
|
研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
原田 妙子 日本福祉大学, 健康科学研究所, 研究員 (60525963)
|
キーワード | 運動と脳 / 認知機能発達 / 身体活動 |
研究概要 |
幼児期の身体活動量が前頭前野機能の発達と知能に及ぼす影響について明らかにすることを目的として実施した。被験者は、約200名を超える、多くのデータを得ることができ、前頭前野の機能発達についての知見を得ることができた。さらに、前頭前野機能の発達と知能の関係についても、明らかにすることができ、この成果は第43回北米神経科学会にて発表することができた。しかし、本研究で目的の一つとしていた身体活動量のデータについては、対象となる児童が保育園や幼稚園で身体活動を測定する装置の装着が困難なため、未だ30名ほどしかデータが取れていないという状況である。したがって、万歩計装着の期間を大幅に減らし、さらに、簡易な体力テストを実施することとし、被験者を募り、現在測定を実施しているところである。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
申請者が研究費受給中に妊娠、出産をし研究活動を休止していた期間があったことや、本研究の目的の一つとしていた、身体活動量のデータが、保育園や幼稚園に通う幼児で採集できないという問題があり、このデータの殆どが取れていないという状況にある。その理由は、日常的に、幼児の通う園で万歩計の装着が難しいという理由からである。きちんと記録のとれた2週間という設定により、一日の身体活動量がきちんととれることが少なく、装着期間を長くして、この測定期間を確保するしか手がなく、一人に対する時間もかなり長くなってしまうことが多かった。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、身体活動量のデータ採集は週末のみとし、約5日間のデータ記録を対象とすることに切り替え、さらに、子どもの身体能力を簡易に評価する項目も測定することとした。前頭前野機能の発達や知能との関係については、多くのデータが得られたことから、これをまとめていくこととする。
|
次年度の研究費の使用計画 |
申請者が研究費受給中に妊娠、出産をし研究活動を休止していた期間があったことや、本来予定していたデータの採集に時間がかかるものがあり、計画していた測定が先送りになってしまっていたため。 申請者が本来計画していた、本研究に必要な測定の費用(実験用備品、被験者謝礼金、心理テスト用紙費用、検査者アルバイト費用、測定用部屋費用、交通費、論文校正費用等)として使用する予定である。その他、学会での発表や論文の校正などの経費としても使用する予定である。
|