研究課題/領域番号 |
24500692
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松元 剛 筑波大学, 体育系, 准教授 (90209643)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 戦術学習 |
研究概要 |
本研究は、学習指導要領解説書で例示されたフラッグフットボールについて、戦術的知識の発達特性および戦術技能の転移性について検証し、発育発達段階に応じたフラッグフットボールの体系的指導法を明らかにすることで、子供の発達視点から戦術的知識の発達特性をとらえ、ゲーム様相との関係から戦術行動の特性を明らかにするとともに、球技分類論に基づく同カテゴリー内での戦術技能の転移性と戦術的知識との関係性について検証することを目的とするものである。 戦術的知識の発達特性に関する研究については、平成23年度に、日本フラッグフットボール協会との共同研究にて実施した戦術的知識に関する調査研究について分析を行い、7月のイギリス・ラフバラ大学で開催されたTeaching Games For Understanding(TGFU)学会に参加し、さらなる資料収集を行うと同時に、同月イギリス・グラスゴーで開催されたthe International Convention on Science, Education and Medicinein Sport (ICSEMIS)2012にて、「 A study on development properties of the tactical knowledge of flag football in 4th, 5th and 6th」にてポスター発表を行った。 また、8月の日本体育学会では、「ゴール型球技スポーツにおける戦術的知識に関する研究」と題し、戦術的知識に関わる知識テストの開発に関する成果発表を行った
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的は、主に次の2点である。 1)子供の発達視点から戦術的知識の発達特性をとらえ、ゲーム様相との関係から戦術行動の特性を明らかにすること 2)球技分類論に基づく同カテゴリー内での戦術技能の転移性と戦術的知識との関係性について検証すること 戦術的知識の発達特性とゲーム様相との関係性については、戦術的知識テストの開発を行い、8月の日本体育学会にて「ゴール型球技スポーツにおける戦術的知識に関する研究」、平成25年3月の日本コーチング学会にて「ゴール型球技スポーツにおける戦術的知識に関する研究」、「ゴール型球技種目における戦術的知識に関する研究」にてポスター発表を行い、最終的な論文投稿に着手した段階である。 球技分類論に基づく同カテゴリー内での戦術技能の転移性と戦術的知識との関係性について、簡易なパフォーマンスrテストの開発について、現在、国内外の文献検証を行い、予備実験を開始する段階である。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度に実施した戦術的知識に関する追調査について、その研究成果をまとめ、2014年2月にニュージーランドで開催される AIESEP WORLD Congress 2014 および2013年8月の日本体育学会、10月の日本スポーツ教育学会にて学会発表、および資料収集を行い、論文として投稿を行う。 また、前年度までの研究成果を基に、小学校高学年段階におけるフラッグフットボールの体系的指導法についてそのモデルを作成すると同時に、戦術的知識テストとゲームパフォーマンスとの関係性に関するデータの収集・分析を実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
物品費として、データ収集用のUSBメモリ、ビデオカメラ等の購入、 旅費として、AIESEP WORLD Congress 2014 の参加のため、ニュージーランドへの渡航費、および米国からの研修者の招聘を7月に予定している。 さらに、人件費として研究遂行にあたって必要となる、データ入力等の短期雇用を考えている。
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