研究課題/領域番号 |
24500692
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松元 剛 筑波大学, 体育系, 准教授 (90209643)
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キーワード | 戦術 / 戦術的知識 / 戦術学習 / 戦術的知識テスト / ゴール型球技 / フラッグフットボール / ゲームパフォーマンス / TGfU |
研究概要 |
戦術的知識の発達特性に関する研究については、次の論文が掲載された。 ・松元 剛,松尾博一,加藤達郎,齊藤まゆみ:小学校6年生におけるフラッグフット ボールの作戦図に関する特徴.コーチング学研究 27(1):117-124, 2013. フラッグフットボールの競技特性や体系的指導法に関する研究では、日本フットボール学会11th Congress大会にて「フラッグフットボールの競技特性について」「フラッグフットボールにおける戦術的知識テストを用いた評価法に関する研」の学会発表を行った。 戦術的知識とゲームパフォーマンスとの関係性に関する研究では、日本コーチング学会第25回大会にて、「サッカーの「パスを受ける」技能に関する戦術的知識とパフォーマンスについて」「大学生指導者の少年サッカーにおける指導実態に関する研究」「サッカーにおけるパス選択時の戦術的知識とパフォーマンスについて」の学会発表を行った。中学校における球技スポーツの課外活動の指導実態についても調査を行い、ニュージーランドで開催されたAIESEP WORLD CONGRESS 2014にて、「CURRENT STATUS OF COACHING IN CLUB ACTIVITY AT JAPANESE JUNIOR HIGH SCHOOLS」について学会発表を行った。 さらに、7月にはTGfU理論研究の第1人者であり、NASPEの会長でもあるSteve Mitchell氏を招聘し、戦術的知識とパフォーマンスに関する最新の研究動向について情報収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究の目的は、主に次の2点である。 1)子供の発達視点から戦術的知識の発達特性をとらえ、ゲーム様相との関係から戦術行動の特性を明らかにすること 2)球技分類論に基づく同カテゴリー内での戦術技能の転移性と戦術的知識との関係性について検証すること 戦術的知識の発達特性とゲーム様相との関係性については、平成24年度に開発した戦術的知識テストを用い、平成26年3月の日本コーチング学会にてポスター発表を行い、最終的な論文投稿に着手した段階である。 また、フラッグフットボールに関する子供の発達視点からみた戦術的知識の発達特性については、コーチング学研究に論文として掲載されたとともに、平成25年12月の日本フットボール学会にて口頭発表を行い、新たに論文投稿に着手した 球技分類論に基づく同カテゴリー内での戦術技能の転移性と戦術的知識との関係性についても、平成25年12月の日本フットボール学会にて口頭発表を行い、論文としての投稿に着手している状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
平成24・25年度に実施した戦術的知識に関する追調査について、その研究成果をまとめ、学会発表、および資料収集を行いながら、論文として投稿を行う。 また、小学校高学年段階におけるフラッグフットボールの体系的指導法についてそのモデルを作成する。 なお、本研究の成果物としての論文については、海外の学術誌への投稿を実施予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
日本コーチング学会の開催場所が、所属大学(筑波大学)にて実施されたことにより、国内旅費の負担が軽減された。 日本コーチング学会第26回大会が、大阪体育大学にて開催予定であり、本学会での研究報告を実施するとともに、海外の学術誌への論文投稿を予定しており、英文校正を予定している。
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