幼稚園の運動遊びと低学年体育に見られる基本的な動きを明らかにし、両者の比較から幼稚園の運動遊びと指導のあり方を見直し、その効果を検証した。 45種の基本的な動きのチェック表を用い、幼稚園4歳児、5歳児、小学校1年生、2年生の各クラス担任が各学期3年間にわたり評定した。その結果、頻度の高い(低い)動きが明らかとなった。動きの評定結果から幼稚園での運動遊びを見直した。これにより幼児の運動遊びへの取り組みの変化や運動能力の向上が認められた。また、幼稚園5歳児3学期には頻度の高い動きの種類が半数を超えて見られたのに対し、小学校1年生は年間を通して頻度の高い動きの数は極端に少なかった。
|