「受け取り」「渡す」ことを、指導や活動のメインに据え、学習の各段階で自己表現としてのダンスを体験してもらおうとする指導方法を検証した。6カ所での3年間の継続指導と、ダンス未経験の幼児から中高年の11グループへの単発的な指導を実施、ビデオ観察した。その結果、短時間でも、「各々の生活経験に基づいた自己表現としてのダンスを体験させられる」指導法であることが検証できた。また継続指導で「グループとしての繋がりある表現が増した」ことが共通に検証できた。そして指導者が学習者の表現を「受け取る」際の「共感」「驚き」「賞賛」の言葉が確実に学習者全体に伝わることが、クラス全体の方向づけに必須であるとの示唆を得た。
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