中高年女性を対象に週1回、90分のダンス(中等度強度)講習を行い、生理学的効果、心理学的効果、日常生活(柔軟性、姿勢、バランス)への効果の検証を行った。運動強度は無酸素性作業閾値(AT)の120%以上であった。高齢者と中年者では、同一ダンスの心拍数は同水準であったが、主観的運動強度と%HRmaxは高齢者で有意に高くなった。また、気分への効果は中年ではV(活気)に上昇傾向が見られた。ストレスマーカーはダンス後に有意に低下し、リラックス感の指標である副交感神経活動はダンス後に有意に亢進した。ダンス後には椎骨間の可動性に有意な効果が見られ、左右バランスは加齢によってやや調整時間が増す傾向が見られた。
|