研究実績の概要 |
1. 琉球舞踊における「女芸」の成立と展開:2015年度は琉球舞踊を中心に、女性舞踊家らによる舞踊伝承の足跡を調査した。その成果を舞踊学会定例研究会シンポジウム「アジアにおける伝統の再創造と再構築」(2015年6月7日、於:日本大学)にて公表するとともに、同シンポジウム学術機関誌『舞踊学』28号に「「男芸」から「女芸」へ ― 女性舞踊家のオーラル・ヒストリー ―」と題する報告書として公開した。なお、同報告は、「琉球舞踊における『女芸』の成立と展開」『沖縄県史 各論編8 女性史』(2016年3月刊行、沖縄県教育庁文化財課史料編集班編)所収の論文を、加筆・修正したものである。
2. 国際シンポジウム 日韓若手研究者合同セミナーの開催:2015年11月6-7日、明治大学にて国際会議“Japanese and Korean Young Female Researchers Forum for Studies on Body, Representation, and Gender”「日韓若手女性研究者フォーラム 身体・表象・ジェンダー」を実施した。2016年3月9日には、大学院学内GPを受けて、成均館大学にて院生合同研究発表会を行った。同フォーラムで研究協力者のPark Nan Young氏が報告した「扇の舞」の象徴性に関する論考を受け、次年度は、琉球・韓国の扇子を使った舞踊について比較研究することを決定した。
3.綱引きの文化研究:分担者の瀬戸が、2015年4月・5月・9月に島尻郡渡名喜村にて、綱引きの実修状況、伝播経路、周辺との関係性を調査した。その成果を2016年7月に開催される明治大学特定課題研究ユニット身体コミュニケーション研究所研究会およびスポーツ人類学関連学会にて報告する予定である。
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