研究課題/領域番号 |
24500715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
森 博文 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (00342379)
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研究分担者 |
中井 隆司 奈良教育大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (90237199)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 体育教師教育 |
研究概要 |
本年度の研究計画は、調査対象校、調査内容・方法を検討・決定することであった。 調査対象校については、日米各3大学、計6大学(東京学芸大学、大阪教育大学、鹿児島大学、Georgia State University, Georgia Southern University, Auburn University)に依頼・承諾を得た。 調査内容については、当初予定通り、教育実習生の教育実習期間中における授業指導力(パフォーマンス)の変容および運動観察力を日米間で比較する。具体的には、中学校での教育実習における教育実習生の授業ビデオ映像を比較・分析する。映像の撮影は、教育実習の第1週目および最終週とした。ただし、日本の3大学の中学校教育実習期間は3~6週であり、米国の7~8週に比べて短いことから、米国3大学には、中間時期(3または4週目)を含む3度の授業映像の撮影を依頼することになった。 また、実際の学校体育でのゲーム場面の映像を視聴させ、ゲーム映像から得た問題点・解決策を提示させ、それらのデータを日米間で比較・分析する。授業映像の分析については、PETAI (Physical Education Teacher Assessment Instrument)を用いる予定である。運動観察力のデータについては、文字データによる回答を求める予定である。これら2つのデータの分析については、データ回収後の段階で日米の大学教員間の議論によっては他の方法を併用することも確認した。 以上のように、調査依頼校の変更はあったものの個人のプライバシー保護に関わり授業撮影が困難な米国において、ビデオ映像を元にした実証的な研究が実施されることは意義あることと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
米国での調査依頼校が一部変更になったが、研究内容等に大幅な変更・修正はなく、おおむね当初の計画通りに進展している。
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今後の研究の推進方策 |
本研究では、25年度が調査データ収集の最も重要な年度である。すなわち、25年度に日米6大学での実証的データをすべて収集する予定である。ただし、日本の3大学の教育実習が25年10月前後に終了するのに対して、米国3大学はいずれも26年1~2月に教育実習が実施される。 よって得られたデータの分析・考察は、26年度に跨がることが必然であり、最終年度は得られたデータの分析作業を日米の調査協力校教員と共同で行うことが中心的な活動となる。
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次年度の研究費の使用計画 |
上述したように、次年度は調査協力校の教員との共同分析作業が中心的な研究内容となることから、その活動に必要な旅費および分析作業に必要な費用が研究経費となる。
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