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2012 年度 実施状況報告書

陸上競技における局面学習に関する研究-マック理論の展開-

研究課題

研究課題/領域番号 24500719
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北九州工業高等専門学校

研究代表者

八嶋 文雄  北九州工業高等専門学校, 総合科学科, 准教授 (00258568)

研究分担者 太屋岡 篤憲  北九州工業高等専門学校, 電子制御工学科, 准教授 (60236768)
井上 伸一  佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (80260727)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードMach Drills / Skip A / Skip B / 疾走動作
研究概要

1960年から1970年代にかけて欧米において世界レベルの選手を数多く輩出し、世界的にも著名な短距離コーチであるゲラルド・マック(Gerard Mach)氏の理論を動きの局面に着目して精査し、走運動における学習指導に反映させるために平成24年度は以下の項目を実施した。
・Mach Drillsに関する情報を国内外から収集した。特にMach Drillsを疾走技術のテクニックのひとつとして日常的に実践している英国の陸上クラブのコーチ及び選手に関する調査及び映像による情報を収集した。
・Mach Drillsで行われるSkip AとSkip Bについて、それぞれ強調する箇所として前者では「大腿部を引き上げた際に膝関節を閉めること(closure)」、後者では「接地前に膝関節が伸展して身体の真下に戻すこと(ground preparation)」などが挙げられた。
・Mach Drillsを実践している英国トップレベルの選手の疾走動作を、スイング脚に着目して画像解析した。その結果、疾走中の腿上げ角度(67.04deg)と腿上げ速度(711.39deg/s)は、日本、外国のトップ選手に比べ低い値であった。また、引き付け時の膝関節角度(29.27deg)は比較的小さく、振り出し動作では、鉛直線と大転子から踵を結んだラインの角度が34.84degで、その膝関節伸展速度は1122deg/sとやや高めであった。
・Mach Drillsの意図するポイントが実際の疾走動作のどの部分にどのように貢献しているのかを、さらに分析項目を増やして検討する必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

データの処理や解析に時間を要したため、平成25年度に行う予備実験に関する準備が遅れている。諸般の事情を整えて平成26年度に本実験を遂行し論文投稿ができるように基礎的な予備実験などを行う。

今後の研究の推進方策

本研究では、今後、以下の項目を明らかにする。
Mach Drillsの特性をさらに詳細に調査する。
Skip AとSkip Bの指導方法を検討する。
Skip AとSkip Bが疾走動作に及ぼす影響を分析し、疾走速度との関係を明らかにするとともに、学習指導への可能性を検討する。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

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公開日: 2014-07-24  

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