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2014 年度 実績報告書

陸上競技における局面学習に関する研究-マック理論の展開-

研究課題

研究課題/領域番号 24500719
研究機関北九州工業高等専門学校

研究代表者

八嶋 文雄  北九州工業高等専門学校, 総合科学科, 准教授 (00258568)

研究分担者 太屋岡 篤憲  北九州工業高等専門学校, 電子制御工学科, 准教授 (60236768)
井上 伸一  佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (80260727)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード陸上競技 / Mach Drills / A Drill / B Drill / 短距離走
研究実績の概要

Mach DrillsにおけるA DrillとB Drillについて特に腿上げ動作に着目して解析を行った。その結果、腿上げ角度はスプリント動作(67.05deg)よりも2つのドリル(A:96.42deg, B:121.28deg)の方が大きく、特にBドリルは大幅に大きな値を示した。引きつけ角度はAドリルが小さい値(25.61deg)を示し、振り出し角度はBドリルが大きい値(49.78deg)であった。また、最大関節角速度においては、膝関節の屈曲と伸展の関係がスプリント動作とドリルでは逆の傾向を示した。このことは、疾走速度と相関のある脚の後方スイングをドリルの中で獲得するためには、引き付け動作からワンアクションでの一連の動きを作りだすためであると考えられる。
また、Aドリルは腿上げ速度は低いものの膝関節は高い屈曲速度で引き付けられており、その後膝関節は積極的に伸展されて接地している。つまり、ドリル中の腿上げはそれ自体が目的ではなく、大腿の後方スイングを高めるための予備動作と言える。そして、Bドリルはスプリントに劣らない腿上げ速度と高い屈曲速度で膝関節は引きつけられて高い位置まで引き上げられている。また、伸展速度は小さいものの振り戻し動作は積極的に行われている。つまり、下腿の振り出し動作は、接地直前の最大角速度を得るための予備動作であり、この動作は降り出すのではなく、振り戻される時に受動的に膝を伸展させるものである。今回のMach Drillsにおける腿上げ動作に焦点をあてた分析結果は、スプリントフォームの指導方法として今後の学習指導における有用性が高いと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Mach Drillsと疾走動作に関するキネマティクス的研究 英国におけるエリートレベルの短距離選手の事例2014

    • 著者名/発表者名
      八嶋文雄 井上伸一
    • 学会等名
      日本体育学会第65回大会
    • 発表場所
      岩手大学
    • 年月日
      2014-08-25 – 2014-08-28

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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