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2013 年度 実施状況報告書

実滑走計測とシミュレーションを併用したスノーボード・ターンのメカニズム解明

研究課題

研究課題/領域番号 24500722
研究機関秋田大学

研究代表者

土岐 仁  秋田大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80134055)

研究分担者 廣瀬 圭  秋田大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (50455870)
キーワードスノーボード / 慣性センサ / 地磁気センサ / 力センサ / 関節角度 / 関節トルク
研究概要

実際の雪面を滑走するスノーボーダーの運動計測を行うために,慣性センサ・地磁気センサを搭載した運動計測システムと6軸力センサを搭載した雪面反力計測システムを開発し,計測実験を行うことによって,カービングターンを行うスノーボーダーの運動情報を得ることができた.先行研究において,運動学的解析および動力学的解析を適用することにより,スノーボーダーの関節角度,関節トルクを推定し,それらを用いた運動解析を行っているが,本研究では,さらに閉ループ逆動力学解析を用いることにより,その運動を行うために最適な関節トルクの推定と実滑走情報との比較を行い,計算による最適値と実際の値とで大きな違いが出ることを明らかにした.さらに,小型力センサを搭載した雪面反力計測システムを開発し,検証実験により精度を確認した後に実滑走実験を行い,本システムの有効性を示した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

開発した運動計測システムと雪面反力計測システムを用いることにより,実際の雪面を滑走するスノーボーダーの運動計測・解析を行うことができ,シミュレーションモデルを構築するために必要不可欠な実滑走情報を得ることができた.さらに,閉ループ逆動力学解析を行うことにより,シミュレーションにおいて問題となる最適値と実際の値との違いについても理解することができている.以上より,研究計画は概ね順調に進んでいる.

今後の研究の推進方策

スノーボード・ターンの3次元シミュレーションモデル開発を行うために必要な実滑走情報において,スノーボーダーの運動情報である関節角度,関節トルクについてはこれまでに得ることができているが,スノーボード板の特性等,未だ把握できていない要素があるためこれらを明らかにするための解析を行うとともにシミュレーションモデルの試作を行っていく.

次年度の研究費の使用計画

今年度の実験では,雪面反力計測を必要最小限個数の小型力センサを用いて行ったためであり,より高精度かつ高速なターンの計測を行うためには,小型力センサの個数を増やす必要があるため,次年度の購入予算として使用する.
物品については,スノーボード・ターンを行うための操作力を明らかにするために必要な雪面反力を計測するための小型力センサの追加購入に使用する.旅費は,これまでに得られたスノーボード・ターンの運動解析に関する研究成果をスポーツ工学関連の学会にて発表するために使用する.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 実滑走計測によるスノーボード・ターンの運動力学解析に関する研究2013

    • 著者名/発表者名
      廣瀬圭,土岐仁,近藤亜希子
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集C編

      巻: 79 ページ: 897-907

    • 査読あり
  • [学会発表] 小型力センサを用いたスノーボード用雪面反力計測システムの開発に関する研究(両足用雪面反力計測システムへの拡張)2014

    • 著者名/発表者名
      千葉遥、廣瀬圭、近藤亜希子、西川太郎、土岐仁
    • 学会等名
      日本スキー学会第24回大会
    • 発表場所
      休暇村妙高
    • 年月日
      20140315-20140318
  • [学会発表] 小型力センサを用いたスノーボード用雪面反力計測システムの開発に関する研究2013

    • 著者名/発表者名
      近藤亜希子,西川太朗,廣瀬圭,土岐仁
    • 学会等名
      日本スキー学会2013年度研究会
    • 発表場所
      CIC東京
    • 年月日
      20130907-20130907

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公開日: 2015-05-28  

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