研究概要 |
本研究の目的は、戦後沖縄におけるスポーツの意味作用を高校野球、オリンピック、国民体育大会、ボクシング、そしてゴルフを事例にして分析することである。初年度の研究として、以下のことを行った。1.沖縄の人々の戦争、占領、米軍基地、日本政府の対応に関する歴史認識、及び沖縄の文化に関する先行研究について、著作物等の資料を収集して検討した。 2.ハワイ大学マノア校図書館において、東アジアにおけるスポーツ文化、特に野球について資料収集を行った。また、沖縄からの移民とスポーツ文化に関する資料を収集し、検討した。 3.戦後沖縄における高校野球の意味について、歴史とフィールドワークをもとにした論文が国際誌に論文が掲載された。(The Significance of Koshien Baseball in Postwar Okinawa: A Representation of "Okinawa", The International Journal of The History of Sport, 29-17: 2421-2434, Routledge, 2012.) 4.スポーツとナショナリズムに関する研究について、以下の著書を責任編集というかたちで発行し、論文を執筆した。(「スポーツする身体とナショナリズム」清水諭(責任編集)『現代スポーツ評論』27: 8-17, 創文企画.) 5.オリンピックとナショナリズムに関する研究として、日本体育協会スポーツ医・科学研究報告として、以下の論文を執筆し、掲載された。(「なぜオリンピックを東京に招致しようとするのか:オリンピックと東京の1940-1964-2016」菊幸一(編)『平成23年度日本体育協会スポーツ医・科学研究報告III 日本体育協会創成期における体育・スポーツと今日的課題:嘉納治五郎の成果と今日的課題-第2報-』)
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