スキー滑走のメカニズム解明を目的に、本研究では雪面の摩擦および押込み変形特性について雪氷防災研究センター新庄雪氷環境実験所及び電気通信大学菅平宇宙電波観測所等の施設を利用して実験的に調べた。摩擦係数を測定し、雪温や滑走速度の影響について明らかにし、滑走体がポリエチレンの場合には、高温低速及び低温高速領域で摩擦係数が大きくなること、高速領域では摩擦係数があまり変化しないこと等がわかった。円すい圧子や平板圧子を使って雪面硬度を測定し、雪面密度、雪温、雪粒子径との関係を明らかにすることで、スキーのエッジング・プロファイル及び圧密領域の大きさを予測することが可能になった。
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