モンゴル国において2003年から執行された土地所有法により、都市部への定住化、「個人」の所有権などが当該文化にもたらされたと考えられる。そうした中で、都市部に新たに定住した住民が職業として「相撲の力士」を選択することが急増し、また試合に高額賞金が授与されるようになったこともあり、力士同士の競争が過熱することになった。 加えて2003年にナーダム法が成立し、相撲のルール改正がなされた。これらの背景から力士は、「元々備わっている本来の力を発揮して相撲を取る」という習慣を変化させ、日々の筋力トレーニングによってパワーを高め、体の筋肉を鍛えることを理想とするようになったことが明らかになった。
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