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2012 年度 実施状況報告書

車椅子カーリング用デリバリースティックの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24500746
研究種目

基盤研究(C)

研究機関愛知県立芸術大学

研究代表者

中島 聡  愛知県立芸術大学, 美術学部, 教授 (40281258)

研究分担者 石垣 享  愛知県立芸術大学, 美術学部, 准教授 (60347391)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード車椅子 / カーリング / ユニバーサルデザイン
研究概要

本試みは、これまで独自に試作・改良を進めて来た車いすカーリング用デリバリースティック(以下キュー)のビギナー用とエキスパート用について、将来の製品化を視野に入れた使用性・信頼性・耐久性の向上を目的としている。
この中でもエキスパート用キューについては、車いすカーリングの日本代表チームに採用されることを目指している。また、アスリートがより使いやすく、誰もが入手しやすいキューの開発を通じて車いすカーリングを身近な障がい者スポーツとして定着させることを研究のゴールに定め、障がいの部位または程度に応じた対応が可能な汎用性を持たせることで多くのアスリートの経済的な負担を軽減させることに貢献することを目的としている。
これまでの先行研究によりビギナー用・エキスパート用キューの基本構造はほぼ確立しているが、本研究ではその内在する問題点の解決を機能試作により検証し、同時に耐久性の向上を目指す。具体的には①各試作完成後には、それぞれの対象者から官能評価を受ける。②健常学生を被験者として筋電図測定や動作解析などを行い、現行品に対する各試作の定量的優位性を検証する。特にエキスパート用キューについては、中島洋治氏(パラリンピック・バンクーバー大会車いすカーリング日本チームメンバー)の官能評価に加え、筋電図および3次元動作解析による車いすカーリングの競技動作特性を明らかにする。
当該年度は試作制作に遅延が生じ、ビギナー用及びエキスパート用キュー共に完成したものの、評価までは行うことができなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

事前研究で進めていたビギナー用及びエキスパート用キューについて、それぞれの問題点を精査し、改良を進めた。
ビギナー用キューについてはそれまで右回転、あるいは左回転のみであったが、1本のキューで両回転に対応し、また回転数を調整できるアイデアをペーパーモデルなどで検討を進め、最終的には氷上でスートンを用いて検証した。これにより基本的要件が達成されたため、必要強度の確保とシンプルな構造になるように改良を行い、当初の目的を達成した。
エキスパート用キューについてはより繊細なコントロールができる構造を目指し、試作を行った。しかし研究者と設計・製作者との意思疎通に齟齬が生じ、目標レベルには今一歩達していなかった。本年度はこの結果を踏まえ、問題点の解析と対策を進める予定である。

今後の研究の推進方策

平成25年度については、ビギナー用エキスパート用キュー共に試作の改良を進め、想定ユーザーによる官能評価と定量評価を行い、機能目標の達成を目指す。
最終年度である平成26年度については、よりシンプルな構造を目指して改良を進め、同時にスタイリングデザインを行う計画である。

次年度の研究費の使用計画

機能確認試作の制作とその評価を行うために、当初の予定通り研究費の執行を行う予定である。
試作が当初の目標機能に達しない場合は、試作件数を増やす可能性があり、また順調に進んだ場合には、次年度に予定しているスタイリングデザインモデルの制作を前出しして行う可能性もある。

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公開日: 2014-07-24  

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