研究課題/領域番号 |
24500756
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
北村 薫 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (60138360)
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研究分担者 |
今関 豊一 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (30353410)
田中 純夫 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (90286170)
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キーワード | 社会性と情動の学習(SEL)プログラム / 適応支援 / 発達支援 / 身体活動 |
研究概要 |
1 身体活動を取り入れた児童生徒の適応促進プログラムの実施 (1) 社会性と情動の学習(Social Emotional Learning)プログラムの実践:小泉(2005)が作成したSELプログラムの考え方を基礎として、活動内容を再構成し不登校生徒が通う適応支援センターの児童生徒に対して実施した。特に、SELが注目する基礎的社会的能力としての自己理解と他者理解に焦点をあてて、ラインナップゲームや仲間集めゲームといった課題を提示してプログラムを構成した。これらの課題はチームの仲間の表情やジェスチャーなどから相手の気持ちを読み取ることや、声をかけあい協力しないと課題が達成できないように工夫されている。本研究におけるプログラムを通して、特にこの時期の児童生徒における重要な発達課題である対人関係能力の育成と学校環境への適応および発達支援を目的として、身体活動がもたらす効果を活用するSELプログラムの構造化をめざした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
SELプログラムの具体的な指導案については既存の研究を基に、対象に適合するように改良を加えて作成した。また、作成した指導案をもとに千葉県内のA市教育委員会が設置している適応支援センターにおいて通所している児童生徒(発達障害をもつ児童生徒を含む)に対して、当センターの職員がプログラムを実施した。現在はプログラムの構成および効果について分析している最中である。
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今後の研究の推進方策 |
1 身体活動を取り入れた児童生徒の適応促進プログラムの作成 児童生徒に対するSELプログラムをより一層効果的な構成と運用を目指して、身体活動・運動の効果に注目し、「野外教育」や「動作法」などで用いられる諸活動を取り入れ、身体的スキルの伸長を通して社会性を学習できるようなプログラムの充実を目指す。発達障害をもつ児童生徒の身体的スキルの向上や社会性の育成に寄与することを目指す。
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