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2012 年度 実施状況報告書

地方自治体の生涯スポーツ振興計画の政策形成過程とその効果に関する国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 24500758
研究種目

基盤研究(C)

研究機関順天堂大学

研究代表者

野川 春夫  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70208312)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード国際研究者交流 / 国際情報交換
研究概要

生涯スポーツ社会を実現させるために、平成23年にスポーツ基本法が制定され、24年にはスポーツ基本計画が正式に決定されるなど、生涯スポーツ推進が日本では広く浸透しつつある。このような時代の潮流を鑑み、地方自治体の生涯スポーツ振興計画が政策形成過程とその実施効果を明らかにするために、生涯スポーツの先進国ともいえるベルギーとニュージーランドにおいて、聞き取り調査と資料収集を実施した。 この聞き取り調査では、政策形成の背景となる国際スポーツ大会での成果、社会・経済的な理由等に加えて、政策形成に不可欠な法的根拠についても明らかにすることを目的とした。また、健常者スポーツにとどまらず、障碍者スポーツについて言及し、一元化政策体制の有無と生涯スポーツ振興計画の政策形成過程との関連についても調査した。
ニュージーランド(以後NZと称す)では、スポーツNZが所轄組織として競技スポーツを管轄するハイパフォーマンス局と生涯スポーツを管轄する地域スポーツ局に区分して、各局で3か月毎に評議会レポートを作成させている。また、NZのスポーツ振興政策の法的根拠となるスポーツ・レクリエーションNZ法を起点として障碍者やマイノリティを包括する"Full Participation" と"No Exception Policy"等があることが判明し、大変有意義な調査結果を得ることができた。
ベルギーでは、ブリュッセル自由大学(Free University Brussels)の地域スポーツ研究の第一人者であるMarc Theebom教授と彼の研究プロジェクトチームのスタッフが取り組んでいる3都市(ブリュッセル、アントワープ、ゲント市)生涯スポーツ振興プロジェクトの政策形成過程についての情報を得るとともに、今後の推進過程につていの情報交換ができることとなり、大変有意義な調査ができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

計画当初はG20か国のうちヨーロッパをメインで調査を実施する予定であったが、ロンドン五輪の影響もあり英国ラフバラ大学のDr. Barrie Hourihumらとの情報交換ができなかった。また、ドイツに関してはケルン大学を中心とするグループとTAFISA(生涯スポーツ国際協議会)との連携がすれ違い、調査が延期となった。また、アジアではシンガポールのVision2030が具体性が整っていないことから、調査を延期した。

今後の研究の推進方策

平成25年度は、当初の予定を若干修正して英国、シンガポール、デンマークの調査を行うとともに、国内では東京都を中心とした地方自治体における生涯スポーツ振興に関わる政策形成過程の情報を収集するとともに、実態調査のパイロット調査を実施する。
ブリュッセル自由大学(Free University Brussels)の3都市プロジェクトの進捗状況とヨーロッパにおける地域スポーツ政策形成過程についての情報交換のためにMarc Theebom教授を招聘して、ワークショップを開催する。

次年度の研究費の使用計画

海外出張としての3か国への出張とMarc Theebom教授の招聘(11月を予定)に関わる旅費・謝金、そして文献資料の購入、東京都を中心とした地方自治体における生涯スポーツ振興に関わる政策形成過程の情報を収集するとともに、実態調査のパイロット調査の費用がメインとなる。

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公開日: 2014-07-24  

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